明治五年(1872)、学制発布とともに申義堂の校舎を利用して学校教育が始められた。

その後、明治十五年(1882)になって費用のほとんどを町民が負担する形で、洋風の校舎が建てられた。

建物の内部には、明治期の小学校教育を知る貴重な教材や教科書が展示されている。

司馬先生は「街道をゆく」の取材で開明学校を訪れ、「明治初年の風景が、教材を通してひろがっていくようでもあった」と書き記している。